2月27日(木)~3月2日(日)までの4日間、戯曲ワークショップを開催しました。
今回の戯曲ワークショップは書き上げた戯曲が実際に形になるところまで、演劇作品ができあがっていく基本を体感しましょうというもので、目標は大きく以下の2つ。
「短編を書きあげること」
「完成した戯曲をリーディング作品として立ち上げること」
「興味があってこれから書いてみたい」「きっかけが欲しい」という方から、「もっとしっかり書けるようになりたい!」という方まで幅広い年齢の方々総勢13名にご参加いただきました。
講師は、名古屋を拠点に活動する劇団「オイスターズ」の平塚直隆さん(劇作家・演出家・俳優)。
最終日のリーディング上演『戯曲を観る会』に至るまで、平塚さんのアドバイスをもらいながらとにかくひたすら書いて書いて書きまくった、4日間の振り返りレポートをお届けします。
▶1日目
まずはそれぞれの自己紹介からスタートです。
参加のきっかけやバックグラウンドは様々。
“戯曲を書く“という作業は個々の作業になりますが、これから4日間この場を共に過ごす仲間のことをお互いに知る時間というのは、やはり必要だなと改めて感じました。当たり前ですが、参加した方の数だけそれぞれのドラマがあるんですよね。
自己紹介の後は、平塚さんより『平塚さんの戯曲の書き方についてのお話』
平塚さんは戯曲を書かれるとき、まずタイトルを決めるところから始められるそうです。
「僕は、アイディアが湯水のように降ってくるタイプではない。とにかく身近な言葉を10個くらい出してその中から劇団員に選んでもらう、という形で進めています。まずはタイトルを決めてそこから書くことを探していく。」
平塚さん曰く、タイトルが決まれば、8割仕上がったも同然。
『タイトルは発想の種』であると。
なんとなくのイメージで、戯曲が完成してタイトルを決める、みたいな流れを勝手に想像していたので、私にとっては目から鱗!!なるほどの連続です。
タイトルが決まったら、そこから妄想を膨らませ、シチュエーションを考える。そうすると、思いもよらない物語が出てくることもあるのだ、と平塚さん。
「書くスタイルはそれぞれに色々あると思いますが、今回のこの場では僕のスタイルで創作を進めていって欲しい」ということで、これからこの戯曲ワークショップで書くにあたって平塚さんからのお願いは3つ。
① 「タイトル」から創作をスタートする
② 登場人物は3人まで
③ 1日17:00までに、とにかく最後まで書き上げる
早速、①のタイトル決め。
3分間で一人10個くらい言葉を出していきます。この時のコツは、「タイトルらしいタイトル」は避けること。タイトル然としたものは、後々縛られてしまうのだとか。できるだけ自由度の高いタイトルがベスト。
その後それぞれが絞り出したタイトルを共有していきましたが、タイトルって、人となりが見えてきて面白い!!
全て出し終えたところで、平塚さんより「福岡の特色かな、、、なんかどれも難しそう、、、」とのお言葉が(笑)
それぞれから出てきたタイトルを平塚さんが1つに絞り込み、ここからは簡単なあらすじを考える時間。平塚さんのアドバイスをもらいつつ、ぐるぐるを頭の思考を巡らせていきます。
戯曲を書くポイントもお伝え頂き、1日目のワークショップは終了。
平塚さんの頭の中を覗きながら、それぞれの思考の幅を広げていくような進行で、次から次に色んな想像が膨らんでいく時間でした。創作って面白い!
これから、皆さんからどんな戯曲が生まれてくるのか楽しみです。
2日目からは講師のアドバイスをもらいながら、短編を仕上げることを目標に、とにかくひたすら書いて書いて書きまくります。
▶2日目
2日目スタート。
レイアウトを変更して、個別に集中して書いていきます。
平塚さんアドバイスブースも設置。
この日の決まり事は“必ず1度は平塚さんへ途中経過をみせること。”のみ。
あとはひたすら書く一日。
平塚さんはひとりひとりの戯曲に丁寧に向き合ってアドバイスを行っていきます。
この、書いたものを人に見せるという作業はとてもドキドキするものですよね。
平塚さんに読んでもらっている時、ドキドキしすぎてどんどん後ずさりしてく方や逆にグッと迫っていく方などなど、相談の仕方も様々。
この日は最初から最後まで、平塚さんブースに空きが出ることはありませんでした。
相談できる環境って、心強いですね。
▶3日目
今日はいよいよ戯曲締め切り日。
17:00までに書き上げるべく、皆さんの集中力もMAXです。
締め切り時間が近づいてくると、やっぱりドキドキします。
みんな頑張れ!!と心の中でエールを送ることしかできない私も、ソワソワ見守ります。
そして、締め切り。なんとか18:00には全員の戯曲が完成です!素晴らしい!!
ひとまず安堵の休憩後は、配役を決めながらそれぞれの戯曲を読み合わせしていきます。
戯曲に血が通う瞬間というのでしょうか。
この瞬間に立ち会うことは度々ありますが、いつもとても神聖な気持ちになります。
3日目の最後は、それぞれの戯曲の感想などをシェアしつつ翌日のリーディング公演『戯曲を観る会』で上演する作品を全員で決めたところで、終了。
4日目はいよいよ最終日です!
▶4日目
最終日は、上演することになった5作品を作品として立ち上げていく作業。
5作品の配役が平塚さんより発表され、テクニカルスタッフも加わり作品として戯曲の調整を行っていきます。
17:00の発表へ向けて、演出家としての平塚さんがそれぞれの作品の脚本家の意向を確認しつつ、サクサクと進めていきました。
演出が入ることで作品がより立体的になって厚みが増していくのを感じます。面白い!!
そうこうしながら迎えた本番。
『戯曲を観る会』は足元の悪い中、15名ほどのお客様にご来場いただきました。
最後のお客様からの拍手も含めて、平塚さんの演出と音と照明が加わって一つの作品として戯曲が実際に形になるところまでを体感する場になっていました。
皆さん、本当にお疲れ様でした。
リーディング上演の後は、振り返りまでしっかり終えて終了。
その後はキビるフェスの交流会会場へ移動して、打ち上げも兼ねて盛り上がりました。
交流会の会場では、“是非今回の作品をみんなで上演してほしい“という平塚さんからの言葉があり、参加者の皆さんからも、今回の戯曲は更にリライトする予定、上演したいと思っているなど嬉しい言葉も飛び交いました。
今後も戯曲を書いていきたいという声もあり、大変嬉しく思っています。
これからの皆さんの活動、楽しみにしています!!!
キビるフェス事務局
橋本理沙
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