こんにちは、紗羽と申します。
私の所属しているMr.daydreamerの演劇公演、『パイドン』が8月3日・4日に
福岡アジア美術館あじびホールにて行われます。
原作『パイドン(副題:魂について)』は、哲学者ソクラテスの死刑執行の1日を、
その場に同席したパイドンという人物が語る、という設定で進行される作品です。
また、著者はプラトンという人物であり、プラトン自身は原作のストーリー上には
登場しません。
ちょっと混乱しますね。
でもその混乱が、この作品の面白いところだと思います。
『パイドン』で語られる言葉は、一体誰のものでしょう。
ソクラテス自身? 語り部であるパイドン? それとも著者プラトン?
ソクラテスは自らの著作を残しておらず、他者を通じてしかソクラテスを
知ることはできません。
プラトンやパイドンといった、ソクラテスを深く慕った人々があったからこそ、
その言葉が後世まで遺っています。
でも、遺ったのは言葉のみです。その肉体、声、瞳、仕草に触れることはもうできません。
ソクラテスを慕った人々は、ソクラテスの何を愛したのでしょうか。
古代ギリシャから遥か2400年ほど離れた、現代日本。
いまを生きる俳優の肉体を伴った演劇作品として上演いたします。
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