【第723回】紗羽 (Mr.daydreamer)

こんにちは、紗羽と申します。


私の所属しているMr.daydreamerの演劇公演、『パイドン』が8月3日・4日に

福岡アジア美術館あじびホールにて行われます。


原作『パイドン(副題:魂について)』は、哲学者ソクラテスの死刑執行の1日を、

その場に同席したパイドンという人物が語る、という設定で進行される作品です。

また、著者はプラトンという人物であり、プラトン自身は原作のストーリー上には

登場しません。


ちょっと混乱しますね。


でもその混乱が、この作品の面白いところだと思います。


『パイドン』で語られる言葉は、一体誰のものでしょう。

ソクラテス自身? 語り部であるパイドン? それとも著者プラトン?

ソクラテスは自らの著作を残しておらず、他者を通じてしかソクラテスを

知ることはできません。


プラトンやパイドンといった、ソクラテスを深く慕った人々があったからこそ、

その言葉が後世まで遺っています。

でも、遺ったのは言葉のみです。その肉体、声、瞳、仕草に触れることはもうできません。

ソクラテスを慕った人々は、ソクラテスの何を愛したのでしょうか。


古代ギリシャから遥か2400年ほど離れた、現代日本。

いまを生きる俳優の肉体を伴った演劇作品として上演いたします。


ご予約はこちらから

https://ws.formzu.net/sfgen/S46153635/

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