マルグリット・デュラスは、自らの表現物を「エクリテュール(書きもの)」と呼んでいます。小説に限らず、デュラスの映画作品に関しても同様です。イメージを最も刺激するものはテキストであり、映画においてもテキストを生かすために、映像とテキストの距離を保とうとしてきました。
デュラスの小説における文法の追求はもちろん、映画においても、作品で語られるテキストを際立たせるため、テキストで描かれたものをそのまま映像化せず、関係がないように思われる映像の裏でテキストが語られるといった手法にその考え方が反映されています。
さて、総合芸術である「演劇」によってデュラスのテキストと向き合うには、どのように距離をとるべきでしょうか?俳優の身体や、劇場という空間など、常に変化し続ける演劇という表現方法は、映画とはまた違った視点や手法が必要となるでしょう。
その問いに対する一つの答えが、今作で示されると確信しています。
M.M.S.T 「La Douleur 苦悩」演出補 上野隆樹(Mr.daydreamer)
M.M.S.T performance 2022
[苦悩/La Douleur]
原作:マルグリット・デュラス
上演テキスト:川津 羊太郎
構成・演出:百瀬 友秀
出演:上野 敦子
演出補:上野 隆樹
制 作:古賀 裕奈
日 時
2022年
5月14日(土) 17時00分 開演
5月15日(日) 17時00分 開演
会 場
CAMIF Empty Theater
西鉄柳川駅より専用バスにて会場にご案内致します。
お車での直接のご来場はご遠慮下さい。
チケット
前売り:3,500円/当日:3,800円
チケット申込み
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主催
M.M.S.T
問合せ
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