もうすぐ「アナトール・Part2」の上演が始まります。
7月8月にPart1、そしてこの10月から11月にかけてが最終章・Part2です。
なかなか取り上げられることの少ないシュニッツラーという作家の本です。
現代の福岡の人々に受け入れられるように、そして狭い小劇場でも耐えうるようにと、
演出が潤色し、こじゃれたスパイスの効いたオトナの芝居にしました。
全3景もあるので狭い小劇場での転換も工夫が必要でした。
俳優たちも所作からセリフ術まで、作品に寄り添うために、たくさんのことを要求されました。
現代ものばかりの福岡の演劇の中で育った俳優たちにとって、
120年前のウィーンの演劇は、不自由なことばかりです。
役柄を表現するために、時として俳優は心も体も不自由な気分を味わわなければならない、
ということも稽古の過程で突き付けられました。
人間は本来怠け者だから、すぐに楽をしたくなります。
稽古の過程で、自然と自分の気持ちがよくなる方つまり楽な方を選択するという意味です。
でも、舞台ではそれは許されないことが多い。役柄が許してくれないのです。
そんな芝居を作りました。
どうですか…? このお芝居、珍味の香りがしてきませんか?
珍味をご賞味あれ!
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