【第527回】王丸あすか(アートマネージメントセンター福岡)

 森禮子さんを初めて知ったのは、もう10年近く前、「真如極楽」という作品を上演することとなり、翻訳者の津川泉氏とやり取りをした際に、公演の案内を送って欲しいと言われたことがキッカケでした。残念ながら、この作品を観に来ていただくことは叶わなかったのですが、ご案内の感謝に添えて「きっと素敵な舞台だったのでしょうね。観に行けなくて残念です」と、手書きのお葉書をいただいたことをとても印象深く覚えています。そんな森さんの小説が舞台化され、まさかその作品に関わることになるとは、思いもよらぬことです。

 隠れキリシタンの物語ではありますが、その姿を通して描かれるのは、森さんご自身が作品のあとがきで書かれている通り、「時代の風潮に流されず、愛と自由な心を失わずに生きることこそ、人間の存在証明」そのものだと思います。その森さんの言葉に違わない、熱い思い溢れる舞台をお送りいたします。

 また、現在絶版となっている原作の『五島崩れ』ですが、この上演を機に、復刊されており、既に書店にも並んでおります。そちらもお楽しみください。

 博多座にてお待ちいたしております。

2020.10.31

五島崩れ 椿の島のアヴェ・マリア

日程 全2回公演

2019年12月13日(金)

13:00開場 13:30開演

18:00開場 18:30開演

会場

博多座(福岡市博多区下川端町2−1)

 

料金

S席=8,500円、A席=6,500円、B席=4,500円  

当日券は500円増

※S席は完売

※全席指定

※未就学児入場不可

チケット取り扱い

ローソンチケット(Lコード:84309)

全国のローソン、ミニストップのLoppi(ロッピー)にてお求めいただけます。

オペレーター予約 0570-000-407(10:00~20:00受付)

お問合せ

森禮子さんの小説「五島崩れ」を舞台化する会

メール gotokuzure@gmail.com

大浦天主堂「信徒発見」から3年

五島列島に吹き荒れる潜伏キリシタン弾圧の嵐

ひたむきに生きる島の娘ミツの許されざる愛

そして、キリシタンたちの過酷な運命は…

森禮子著小説「五島崩れ」を舞台化!

演劇とグレゴリオ聖歌の合唱、コンテンポラリーダンスがコラボレーション。

生月島(長崎県平戸市)で口伝により「唄オラショ」を伝えてきた「かくれキリシタン」の皆さんが特別出演します。


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