【第546回】鄭慶一(枝光本町商店街アイアンシアター ディレクター)

コロナウイルスの影響により様々な公演やイベントが中止になっています。

当劇場も3月の公演が4つ程中止になりました。

で、暇になった僕ですが今何を考えているかと申しますと、終息した後演劇やダンスといった舞台芸術を見る目ってもしかしたら少し変わるかもしれないな、と言ったことを考えています。

当たり前に見ていたものが見ることが出来ないという状況が大きな力によって現れた。

もしかしたら僕は生きていて芸術に携わるということを少し甘く見ていたのかもしれません。

それは震災かもしれないし戦争かもしれない。

今出来ることはいつでも出来なくなる可能性がある。

ただでさえ消費されがちな僕たちの携わる業界です。

公演がなくなり収入が危ぶまれ状況や社会に対して憤ったりも出来るのですが、全てのエネルギーをそこに向けるのではなく、地球が僕に与えた考える時間だと捉えて、何をしたいのかを改めて考えたりそれを取り巻く環境がどんなものでどうなっていくのかを考える機会として使おうと思っています。

とはいえ事態の一早い終息を祈り、皆様に舞台芸術をお届けできる現場でお会いできることを楽しみにしています。

2020.03.20


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