【第550回 】到生(劇団ZIG.ZAG.BITE代表)

劇団ZIG.ZAG.BITE代表の到生です。

劇団ZIG.ZAG.BITEは、今年の11月に結成5周年を迎えます。

劇団にとっても勝負の年であり、様々な活動で盛り上げていこうと思っていた矢先、新型コロナウイルス流行の影響をモロに受けています。

直近の予定では、4月29日より開催予定でした公演は中止となってしまいました。

予定していた夏公演も、現状のままでの開催は厳しいのではないかと考えています。

個人的なことで言えば、9月から半年間稽古をしてきた高校生達との公演も、前日に中止をせざるを得ない状況になりました。

僕の周りに当たり前のようにあった演劇が、どんどんなくなっていっている事を悲しんだり、怒ったり、毎日いろいろな感情がぐるぐるしてます。

劇団としても、僕自身も、生でのライブ感を大事にしてきました。

僕達の在り方は、今もっとも否定されているものであります。

5年間、いろいろなことがありました。

解散しようと思った事もあります。

それでも、続けてきたのは僕達の演劇を必要としてくれる人達がいて、僕達の作る演劇に力を貸してくれる仲間達がいたからです。

この5周年を乗り越えたら、僕達のステージはきっとひとつ上にあがる。劇団としてもうひとつ大きなものになれる。そう信じて、ちょっと無理してでも走り抜けようと自分にもメンバーにも言い聞かせてきました。

それが自分達が、思いもよらない見えないウイルスに脅かされるなど思ってもいませんでした。

ただただ悔しく歯痒いです。

それでも、何もせずにこのまま消えていくのは嫌です。

僕の、僕達の5年間は、此処に至るまでの長い年月は、こんな事で潰されてたまるか。

だから、やれる事はなんでもして。

抗ってやろうと思います。

そんな思いが詰まっての無観客配信です。

皆様からのご支援を募ってます。

既にたくさんの方からのご支援をいただき、ありがとうございます。

「時代と逆行してる」なんて言われてる僕達なので、配信とか新しい時代の流れには乗れないだろうなって思ってます。

それは僕達が愛した演劇とは違うものだからです。

どれだけ伝わるかなんて分からないけど、僕達の好きな演劇を、僕達の好きな在り方のまま発信します。

「退くも地獄、進むも地獄」という言葉を見ました。

どうせ同じ地獄なら、やれる事をやれる時にやれるだけ。やってやろうと思います。

そして、生き残ったその先で。

高笑いしてやろうと思います。

劇団ZIG.ZAG.BITE

2015年11月、決意の旗揚げ公演『モモガバイト』を甘棠館show劇場にて上演。福岡市を拠点に活動。代表・到生による演出は、俳優自身のエネルギーを共演者や観客に全力でぶつけさせる特徴を持つ。2017 年より、年1回の本公演として「学園モノ×変身ヒーロー」 をテーマに掲げたオリジナル作品『たすけて!青春ピンチヒッター!!』を創作。リメイクを加えながら3年連続で上演した。同作品累計動員数1,700名を突破し、劇団の目玉コンテンツとなっている。 外部活動、イベント出演も多数。北九州芸術劇場小劇場・短編演劇バトル「劇トツ×20分」2年連続出場。肥前夢街道・お化け街道「佐賀河童ひょうすべ退治の巻」キャスト協力。劇団員や関係者の俳優から成る「メンズアクターズユニット ボーイズB」活動中。ライブイベントやファンとの交流会、路上での絵本読み聞かせなどのパフォーマンスを行い、演劇公演以外の方法で劇団のPRを行っている。 2020年、春公演を「無観客公演」としてライブ配信アプリにて無料配信。11月には結成5周年を迎え、1ヶ月ロングラン公演を成功させた。同時期に「令和二年度『九州若手劇団アワード!』」にノミネート。「意欲的な活動を続けるたくましさ」が評価され、グランプリを受賞。 2021年4月現在、劇団員9名。少人数ながらも精力的に活動を続けている。

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