【第571回】金世一(キムセイル)(世 amI主宰/「水の駅」演出)

拝啓

あんなに暑かった日差しがこんなにも和らぐものですね。いかがお過ごしでしょうか?金世一(キムセイル)です。

20年前、私は釜山で演劇をしていました。その時、地理的に近い福岡に演劇仲間がいたらいいなと思いました。互いの作品を紹介したり共同で舞台を作ることができたりすると地元での創作活動により大きなやりがいを感じるだろうなと思いました。その後日本で活動をすることになり、そういう思いを具体化しました。とても素敵な仲間に出会い、彼らの力をお借りして「HANAROproject」という名で釜山と福岡を演劇で結ぶ企画を行ってきました。両地域の演劇人が出会い、友好的な未来という本舞台に向かっての花道(ハナロ)を共に6年間歩んできました。

ここで新たなもう一歩を踏み出します。釜山の演劇人を迎えて福岡で作品を作り、東ヨーロッパ演劇の聖地とも言われるポーランドで披露する企画です。今回の作品は、私が日本に来て経験し、学んだものを総網羅した創作になります。その上、築いてきた福岡と釜山の演劇交流の集大成でもあります。福岡からヨーロッパに向かって発信する日韓の友好の花道に同行しませんか?

あなたをお待ちしております。

敬具

2020.10.15

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