【第674回】橋本理沙(松村ビル管理人/キューズリンク)

松村ビル最後のイベント“早春祭”を終えて


3月11日(土)、12日(日)、25日(土)、26日(日)の4日間、時代と共に変化しながら親しまれてきた中央区大名にある松村ビルのさよならを記念して、ビル全体としては最期のイベントとなる”早春祭”を開催しました。

松村ビルの竣工は昭和40年。

竣工当初は、鉄筋コンクリート造5階建て、周辺が見渡せる屋上もあって、町内ほとんどが日本家屋だった時代に目を惹く存在でした。

1・2階は店舗・事務所用の貸しスペース、2〜5階は住宅用賃貸アパート、当時としては珍しく全室に洋式水洗トイレ・ガス湯沸かしの内風呂を備えている華やかな存在だったようです。

それから58年。近年は2008年から2021年まで「紺屋2023プロジェクト」。また2021年4月以降からは「未来の雑居ビルの未来プロジェクト」と共に新たな建物の活用例として存在してきました。

私がこの松村ビルに関わり出したのは2015年。既にスタートしていた「紺屋2023プロジェクト」の事務局として運営に関わることからスタートしました。

それから8年間、プロジェクトの事務局として管理人として、ほとんどの時間をこの建物で過ごし、数えきれないくらいの企画やイベントにも関わらせていただき、たくさんの出会いと経験を得ることができました。できることも確実に増えました笑


早春祭は、大名の様々なシーンを彩ってきた愛してやまない松村ビルの終わりを賑やかに締め括りたい、福岡市大名の中では”古株”となったこの場所が皆様の思い出となり記憶に残るようなそんな4日間になればいいという願いをこめて開催した企画でした。

アーティストの皆さんが自由に創作した部屋では、展示やオープンルーム、カフェなどをオープン。2階のSRギャラリーでは前半2日間は屋上も活用したダンスのフェスティバルを、さらに最後の2日間はギンギラ太陽‘sの大塚さんに協力いただき松村ビルの歴史を全て詰め込んだ「松村ビルの物語」の上演を行いました。


自由に使ってくださいとお願いした各部屋には終わりだけではなく、未来へつながることが感じられる作品が生まれていて、ギャラリーで上演した「松村ビルの物語」もこれまでとこれからがたっぷり詰まった作品になっていて、松村ビルの最後のイベント”早春祭”にぴったりの最高のイベントになりました。

ご来場いただきました皆さま

遠方より心を寄せてくださった皆さま

関わってくださった皆さま

本当にどうもありがとうございました。

たくさんの方に協力いただき、

たくさんの方にお越しいただき、

ビルの最後に賑やかで華やな4日間を彩ることができました。

皆さまの記憶にもこの華やかな記憶が少しでも残っていただけたのであれば幸いです。

最後に見たかった景色以上の景色を見せていただき

これまでこの建物に関わってくださった方々、足を運んでくださった方々、全ての皆さまに感謝です。

ありがとうございました。


松村ビルはこの後、8月の全館閉館以降での取り壊しが決まりましたが、それまでは建物は引き続き活用していきます。

SRギャラリーや1階kasaはもう少しだけご利用いただけますので

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

未来の雑居ビルの未来 プロジェクト

https://www.facebook.com/zakkyofuture/


SRギャラリー

https://www.facebook.com/srgallery201

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