【第428回】木下智之(砂漠の黒ネコ企画)

本コラムに初めてお邪魔します。砂漠の黒ネコ企画という看板で活動中の,木下智之と申します。本企画は,構成員は私のみ,メンバーはみんな公演毎に呼ばせてもらっている方々,という自主企画ユニットです。最もそんなユニットは珍しくもありませんが,やはり私にとって,一人である,ということにはそれなりに意味があるのです。

自主企画を立ち上げた理由は,「仲間がいないから」という身も蓋もないものでした。『砂漠の黒ネコ』という名は当時の心情の吐露のようなものですが,その説明は長くなるので割愛します。無論,猫が好きなのもあります。やっぱり概ねこっちが理由かもしれない。

しかし一人ユニットながらに色んな人達と創作を重ねた今では団体名に託す思いもやや変わり,人との繋がりの貴重さを胸に刻む思いで『砂漠の黒ネコ』という看板を掲げ続けています。

今回,我々は「ぼくら,また,屋根のない中庭で」という作品で第3回全国学生演劇祭に参加します。稽古では人間の孤独をテーマに,本作で繋がりをえた俳優たちと会話劇の駆け引きを楽しんでいます。そのプレ公演を2月12に行います。本作が福岡のお客様の目にどう映るか,是非観にきていただきたいです。


砂漠の黒ネコ企画 第3回全国学生演劇祭出場作品

「ぼくら、また、屋根のない中庭で」公開通し稽古

作:Granous B.K Ponser

演出:木下智之

出演

高橋拓也(九州大学演劇部) 的野将幸(モノクロラセン) 宮地桃子(Mr.daydreamer)

日時

2018年2月12日(月祝) 11:00 /13:00 /15:00

場所

九州大学箱崎キャンパス 貝塚共用施設305

料金

無料(フリーカンパ制)

※予約不要ですが、席数把握のためお越しの際は以下の連絡先にあらかじめ連絡して頂けますと幸いです。

お問い合せ

Tell:08014128094(木下)

Mail:blackcatindesert@gmail.com

Twitter:@blackcat_desert

あらすじ

そこにはどんな悪いところも治せる《先生》がいるそうだ。その中庭に、落し物を探す足の悪い男、目の悪い女、そして。もうひとり男がやってきた。あるいは皆、《先生》に会うために。

これは、どこか欠けていて、どこにも行けなかった3人の、どこかへの旅立ちのーーその少し前の一幕。

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