母が亡くなり独り暮らしとなった父。姉と2人で週に1度ずつ実家を訪問。父の生活を支える日々が続きましたが、病気が発覚して入院・手術。これがきっかけで認知症がぐっと進みました。
介護施設に入居して、週に1度の訪問先は実家から施設へ。でもその足はだんだん遠のき、2週に1度、月に1度…。
足が遠のいた大きな理由は、コミュニケーションがとれなくなったこと。私が娘だとわからないのか、意味不明な行動を見るのは本当に居心地の悪いことでした。
施設にお世話になって3年弱。父は亡くなりました。
子どもの頃に長期の演劇ワークショップを経験した人の「その後」を調査したことがあります。介護士になった女性は、演劇経験が今の仕事に生きている例として「認知症の方が私の顔を忘れて、毎日違う人だと思って話しかけてくる。今日は誰だと思っているのかなんとなくわかるので、すぐに調子を合わせてお相手をしている」と話してくれました。私も父にそんな対応ができたらよかった…。
俳優で介護士、老いと演劇「OiBokkeShi」の菅原直樹さんを福岡にお招きします。認知症ケアに演劇的手法を活用した菅原さんのワークショップ、演劇と福祉の接点を見つけられれば幸いです。
芸術文化のまちづくりゼミ2018~高齢者とアート編part.2「老いと演劇」~
概要・趣旨
2018年度は「高齢者とアート編part.2」と銘打ち、「老いと演劇」というテーマで菅
原直樹さん(俳優/介護福祉士/「老いと演劇」OiBokkeShi主宰)による講演と★「老
いと遊び」★「認知症ケアと演技」のワークショップを行います。
★「老いと遊び」 身体を使って他者とコミュニケ―ションをとる喜びは演劇の原点。「できる」「できない」にこだわらず、「いまここ」を楽しみましょう。
★「認知症ケアと演技」 認知症の人のぼけを“演技”で自然に受け止めてみましょう。
【日時】 2018年10月10日(水)19:00~21:30
【場所】 アクロス福岡501会議室(福岡市中央区天神1-1-1 6F)
【受講料】 一般1,000円 学生・アートサポートふくおか協力会員500円
【対象・定員】 高齢者の介護に携わる方、文化関係者等 30名
【申込み方法】 メールで以下をご連絡ください。先着順。
お名前、(あれば)ご所属、昼間連絡がとれる電話番号、メールアドレス(PCから送信します)、参加の動機・現在、関心を持っていること
【申込先】アートサポートふくおか メール office@as-fuk.com
★講師:菅原直樹氏(俳優、介護福祉士)
1983年栃木県宇都宮生まれ。俳優、介護福祉士。老いと演劇「OiBokkeShi」主宰。桜
美林大学文学部総合文化学科卒業。青年団に俳優として所属。小劇場を中心に前田司
郎、松井周、多田淳之介、柴幸男、神里雄大の作品などに出演する。2010年より特別
養護老人ホームの介護職員として働く。2012年、東日本大震災を機に岡山県に移住。
認知症ケアに演劇的手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展
開。これまでの作品に『よみちにひはくれない』、『老人ハイスクール』、『BPSD:
ぼくのパパはサムライだから』、『カメラマンの変態』など。
*主催:アートサポートふくおか
*後援:(公財)福岡市文化芸術振興財団
(社福)福岡市社会福祉協議会
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