【第617回】中村大樹(㈱スリーオクロック)

「福岡演劇交差点」Vol.1 「彼女を笑う人がいても」


福岡は古くからアジアの交流拠点として多様な「文化」を受け入れ発展し、「どんたく」や「祇園山笠」のお祭り、音楽堂や劇場で様々な「伝統芸能」「ライヴ」「演劇」「ミュージカル」などが日々開催され、明るく活気ある賑わいのある街でした。

しかし、今はコロナの影響で多くの催し物が中止・縮小となり、以前に比べると寂しい雰囲気が漂っているように感じます。

今回の「福岡演劇交差点」シリーズは、上質な演劇作品を発信し続けることで福岡を舞台芸術のパワーであふれる街にしたい!皆さんが少しでも舞台芸術に触れて明るく元気な気持ちになってほしい!という思いから起ち上がりました。

2021年から市内を中心に上質な演劇作品の定期上演を目指し、福岡の人々が舞台芸術を楽しみ、豊かな生活を営むための「分岐点」になればと思っています。

記念すべきシリーズ第一弾は、「世田谷パブリックシアター」企画制作で、現代日本演劇界を代表する演出家・栗山民也と近年凄まじい活躍ぶりの次代を担う劇作家・瀬戸山美咲の強力タッグの作品です。

出演者にはTV・映画と活躍目覚ましい福岡出身の瀬戸康史、ミュージカルを中心に活躍し今回がストレートプレイ初出演の木下晴香、近年活躍をみせ今回初舞台の渡邊圭祐、舞台・TV・映画と幅広く活躍する演技派の近藤公園が出演します。

本作品のテーマは『安保闘争』、1960 年代と現代を繋ぐ作品です。鮮烈に描かれる「あのとき」の若者の言葉、熱量、思考、行動が、いつの間にか「あきらめ」が蔓延してしまった現代社会に強いメッセージをなげかけます。

皆さんがこれからどう考えてどう行動するか、現実から目を背けず、勇気を出して、一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。ご期待下さい!



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