福岡で灯台とスプーンという演劇団体の作・演出をしております、田村さえと申します。
第五回公演「幸福な山羊王子とおひめさまのはなし」について紹介いたします。
2015年の旗揚げ公演からさまざまな女性主人公の物語を作ってきました。
今回の主人公・つぐみはレズビアンのカップルに育てられた女の子です。
そのため、性別や性的マイノリティのこと等を考えて作っているところがあります。
オスカー・ワイルド『幸福な王子』をモチーフにしており、劇中にも幸福な王子とツバメが登場します。
(宝石や金箔で彩られた幸福な王子の像が「自分の体についた装飾を貧しい人たちに配ってほしい」とツバメに頼んで、ツバメはそれに応えるうちに冬を越せず死んでしまう、というお話です。)
残酷な言い方をすれば王子もツバメも資源を使い切るタイプの愚かな自己犠牲だし、共犯と言うにはツバメがあまりに可哀想ですが、そうしてしまう気持ちってなんだろう、ということなども考えながら、すてきな客演さん方と共に稽古を続けています。
12月公演の後、 2019年2月にも福岡市内で上演を予定しています。
王子様とおひめさまたちのラブストーリーをぜひ一緒に体感してください。
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