【第497回】 石田聖也(演劇ユニットそめごころ 劇作家/演出家)

「劇場としてのそめごころ」

僕の所属している演劇ユニットそめごころは、その名の通りユニットなので劇団ではないのです。もともと二年間の期間限定で始めた団体で、こんなに続けるつもりもなく、劇団よりはユニットの方が良いのかなぁとぼんやり思っていました。

ところがメンバーの脱退や新規加入、就職など様々な転換期を迎えたここ数年、演劇ユニットそめごころとは何を目的とした団体であるか。そもそも何なのか?ということを深く考えざるを得なくなりました。

メンバーそれぞれがやりたいことを実現できる場所?人が集まる広場のような場所?石田の演出作品を発表するための場所?いろんなことを話しました。結果として、僕らが辿り着いたのは、【演劇ユニットそめごころを劇場にする】ということでした。

劇場とは建造物のことだけを指す言葉ではなく、その役割や目的、機能のことを指す言葉でもあります。多種多様な演劇を観られる場所、市民が集いそこに出会いと対話が生まれる場所、アーティストと観客が共に育てていける場所、世界にむかって何かを発信していける場所、誰かの居場所、そんな建物を持たない劇場を目指していこうと思います。

てなわけで、4/27(土)に演劇ユニットそめごころはワークショップをします。新メンバー募集もかねていますが、その日出会って演劇を一緒に作る過程の中で意見交流などできたらと思います。是非是非ご参加下さい。

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