こんなことがありました。ワークショップを行う当日に参加者の中に全盲の方がいることを知りました。もともとイメージしていたプログラムだと、もしかしたら、一緒には出来ないかもしれない。はじまるまで考えを巡らせてプログラムの組み直しをしようかと思ったけど、思いとどまりそのまま行いました。結果、いつもより時間と言葉をかけることで無事に行えました。
僕はこの時はじめて"演劇を目の見えない人と共有する"ということを意識しました。恥ずかしながら、それまでまったく想像することができていませんでした。そこから、目の見えない人の本を読んだり話を聞いたり、副音声でテレビを見たり、音声ガイドの作り方を聞きにいったりしました。ラジオドラマの元祖は平家物語や平曲ではないか?ということを聞き、どういったスピードと繰り返しでイメージを共に作っていくかの豊かさを感じました。
戯曲研修セミナーは、今後も定期的に開催し、その度に戯曲から声で楽しめる作品作りを行います。
リーディング「ジョン・シルバー」は、放逸な言葉の叛乱を俳優たちがイメージに組み上げています。イメージを刺激するリーディングのご来場お待ちしています。
日本の戯曲研修セミナー in 福岡 vol.2唐十郎特集 「イメージを刺激する言葉」
日程
2019年11月28日(木)~12月8日(日)
会場
冷泉荘、アクロス福岡、あじびホール
参加費
1,500円(全ての講座・上演に参加出来ます)
上演
リーディング「ジョン・シルバー」演出:山田恵理香
モノローグ「唐十郎独白激情」演出:流山児祥
講座
【A】演出:唐十郎妄想劇場/和田喜夫
【B】演技:イメージを刺激するカラダ/広田淳一
【C】創作:声で観る演劇/五味伸之
シンポジウム
残る戯曲の条件/川口成典
※詳細はこちら→http://jda-kyushu.com/
■お申込み・お問合せ
日本演出者協会 九州ブロック
メール: info.jda.fukuoka@gmail.com
フォーム: https://forms.gle/NA6zZLZbPQ5GMpLf6
■戯曲研修セミナー
演出家が戯曲を読み解き、演出の方法を探るために企画した勉強会です。日本近代戯曲の総括及び現代戯曲の研究に野心的に取り組む勉強会でもある。福岡2回目の開催。
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