【第553回】佐藤順一(演戯集団ばぁくう主宰)

コロナ禍で、演劇ライブが軒並み中止となって早3ヶ月が過ぎようとしています。

せっかく作った作品が、また準備やチラシ制作・劇場の予約などの苦労が、公演できずにお蔵入りなんて、本当に悲しいことです。

しかし、嘆いてばかりいてもどうしようもありません。

ここはひとつ、さらに作品を練り上げる時間が出来たんだと考え、これを機会に、演劇について考えるというか、自分を振り返るというか、作品を暖め直すというかブラッシュアップするというか、そんな時間。そんな諸々を検証し判断するための材料を集める時間。

それは、数多ある演劇書や演劇史の勉強に充てる時間。今まで敬遠していた古典の戯曲を読む時間。今こそ演劇というものを改めて知る時間に充てるのはどうでしょう?言わば、演劇人としてのベースを作る時間です。そうしたら、コロナが終息し、活動が再開された時に、今までより一層素敵な演劇人としての活動が待っていることでしょう。

私たちは、アトリエ戯座という小劇場を持っています。今回クラウドファンディングで、応援願うことになりました。この禍を乗り越えた演劇人たちと良質な作品を作りたいと願っています。どうですか?一緒に創ってみませんか?

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