【第560回】荒巻久登(照明家)

緊急事態宣言が解除され、通常の生活を取り戻そうと、世の中が動き始めました。

しかし イベント、ライブ、演劇等 人が集まる事に関しては、まだ、不安がある事も事実で、ぽんプラザホールも再開したものの、公共施設なので、公演をするには感染症対策の徹底が求められます。

昔のドラマの再放送が多く放映されていますが、ある昔のドラマで合コンのシーンが流れていました。「人と人が近っ!」って思いました。

今の常識では自然とそう思ってしまったのです。

対策をすればやれる場所がある、でも安心して楽しんでいただける事ができるのか?

頭に浮かんだのは、三谷幸喜さんの傑作舞台「笑の大学」でした。(映画にもなりましたが)

戦時下の喜劇作家が検閲官の難題をクリアして、しかも更に面白い脚本を生み出していきます。

今の状況は、天が演劇にお題を出してるんだな、と。

ライブや演劇も配信が増え、新しい手法も生まれています。

でも、目の前で生の舞台を観てほしい。

同じ思いの演劇人が集まりました。

私たちなりの一つのやり方です。楽しんでいただければ幸いです。

荒巻久登

(フリーの舞台照明。主に福岡の演劇公演の照明を続けて30年ほど。

不定期に演劇公演のプロデュースなどもおこなっている。)

2020.07/12

0コメント

  • 1000 / 1000