鑑賞サービスを広めるために
字幕は聴覚障害者だけのサービスではありません。高齢者の情報補完や発達・知的障害児(者)など視覚優位の人にとってのサポートにもつながります。また、日本語以外の多言語字幕を実施することで、訪日・在日外国人への情報サービスとしも活用できる可能性を秘めています。
映画やテレビで字幕を見たことのある人もいると思いますが、これを舞台芸術で実現しようとすると、なかなか大変だったりします。例えば、演劇公演の場合、戯曲をそのまま表示する方法があります。では、アフタートーク付き公演の場合は、どうすればよいのでしょうか。アフタートーク部分はフリートークになるので、事前に仕込んでおくわけにはいきません。聞こえてくる言葉をリアルタイムで文字情報に変えて表示する技術が必要になります。字幕を映し出す場所についても考えなければなりません。舞台芸術の場合、劇場や演目、作品によって様々な技術を組み合わせる工夫が必要になります。
障害のある人や障害を感じる人の環境づくりに携わって20年。これまで積み重ねてきた知識と技術を共有することで鑑賞サービスを広めたい。そんな思いからはじめた「舞台芸術鑑賞サービス ショーケース&フォーラム」。今年は10月20日(水)に福岡で開催します!
一般社団法人日本障害者舞台芸術協働機構
代表理事 南部充央
鑑賞サービスの体験を通じて知識共有と技術移転を目指す
「舞台芸術鑑賞サービス ショーケース&フォーラム2021」
2021年10月20日(水)14時00分〜
アクロス福岡 円形ホール
多様な字幕サービスのほか、舞台芸術初となる『遠隔音声ガイド』を体験いただけます
動画配信もあります(2021年11月7日(日)14時00分〜)
第1部 鑑賞サービス
非・売れ線系ビーナスによる短編作品「スワイプ」上演
■ 構成 田坂哲郎、西 覚 ■ 演出 木村佳南子
■ 出演 田坂哲郎、ぽち、ケニー、長野哲也、村岡勇輔、他
■音声ガイド 水野ゆふ(Pカンパニー)
第2部 トークディスカッション
「理想の劇場をみんなで考える」
■ パネリスト
田坂哲郎(非・売れ線系ビーナス 主宰)、糸山裕子(特定非営利活動法人アートマネージメントセンター福岡 代表理事)、三浦康晃(特定非営利活動法人まる 事業マネージャー)
■ファシリテーター
大澤寅雄(株式会社にっせい基礎研究所 芸術文化プロジェクト室 主任研究室)
■ 対象:劇場・ホール関係者、舞台制作者、鑑賞サービス関係者(団体)、実演団体など
■ 自由席(一部、障害に配慮した指定席あり)
■ 参加費:1,000円 ■定員:70名 (定員になり次第締切)
◆動画配信:2021年11月7日(日)14時00分〜
●申込●
ホームページよりお申し込みください。(https://jdp-arts.org/apply/)
●問い合わせ●
一般社団法人日本障害者舞台芸術協働機構
〒530-0022 大阪市北区浪花町13-38 千代田ビル北館8階
電話06-6136-7759(平日10:00-17:00)ファックス06-6372-6995
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