【第590回】糸山裕子(AMCF代表)

新年度を迎え皆さまお元気ですか?・・と言いたいところですが、またもやコロナの波が押し寄せ、舞台芸術分野の私たちにとっては厳しい日々が続きますね。

そんな中ですが、年度明けということでいくつかの支援金の案内が飛び交っています。

文化庁の「ARTS for the future!」は、「コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業」という副題がついており、赤字補填という従来のやり方ではなく、文化芸術分野に関わっている人々への支援の仕方を模索する姿が見えてくるようです。

また福岡市は「文化・エンターテインメントのハイブリッド開催支援金」の募集を令和3年5月末まで実施し、何とか福岡での活動を続けてもらいたいと願っての支援を、これまた模索しています。

昨年度は映像で演劇を配信するというさまざまな取組が行われ、そのやり方も進化してきているため、これからは演劇もこの方法に変わるのでは?とおっしゃる方もいましたが、それはまた別の分野が生まれる事だと思います。

その場でしか受け取れない大切な出来事があることは、コロナ禍で私たち自身が思い知らされたからです。今は長い人間の歴史のほんの一部であるという楽観主義で、この一年を過ごしたいと考えます。

AMCF代表 糸山裕子

2021.4.29

0コメント

  • 1000 / 1000