【第596回】柴田洋一(キノラボ(NPO法人博多映画道場)代表)


「古典は新しい!」

時代によって考え方、価値観は揺らぎますが、長い時間が経っても変わらずに認められ続けてきたものが「古典」です。そこには変わらない人間の本質が集約されています。

時代の先端に合わせて変化しながら、より新しいものを創り上げることは、年を取るほど難しくなります。しかしたくさんの変化の中で、最終的に残るものを嗅ぎ分けてそれをすくい上げてゆくことが出来れば、最終的な成果で引けを取ることはありません。

むしろ先端的な若い世代と、要領の良いシニア世代が協力することで、より高い成果が出るように思います。

そのためには、シニア世代は古典を良く学んだ上で、次の世代に残すべきものは何かを常に考えることが重要だと強く感じています。

いまは膨大な知識が溢れているので、逆に知識の解釈をすることが価値となる時代であり、古典を通して「考え方」を再構築する価値は高まっているのではないでしょうか?

時間が経っても人を惹きつけるもの、その背後にあるものを知ることが古典の魅力であり、

変化の速い時代だからこそ揺らがない道標としての古典は大切なのです。

2021.6.10

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