yum yum cheese!古賀今日子です。
荒尾干潟に立ち寄る水鳥のように、アーティストが荒尾に立ち寄り、
それぞれの土地に帰っていく、または目的地に飛んでいく様をイメージした
荒尾総合文化センターの新しいクリエイションのかたち
「WATARIDORIクリエイション・シリーズ」その記念すべき幕開けの作品
「カウンティング&クラッキング」に、役者として参加しています。
現在、稽古も追い上げといったところです。
私は、この物語の中心にいる、オーストラリアで暮らすスリランカ女性ラーダを演じます。
先日の稽古で、サリーの着方を教わりました。本番、上手に着れるかな…。
「カウンティング&クラッキング」は多民族国家であるオーストラリア社会の
写し鏡のような戯曲で、2019年にシドニー・フェスティバルで初演され、
熱狂的話題を呼んだ3時間を超える大作です。
(今回の公演では、もう少しコンパクトになっています。)
この物語からはオーストラリアと内戦の続くスリランカの2つの国が抱える問題が
浮かび上がります。作家、シャクティダランが少数派の移民や難民や先住民への
インタビューや調査に10年の歳月をかけ綴った物語。
この作品に、九州各地からまさにワタリドリのように荒尾に集まった俳優陣で挑みます。
年齢もバックボーンも違うメンバーが集まる稽古場は、
まるで多民族国家オーストラリアさながら。限られた時間の中で、
出来る限り言葉を交わす作業が、そのまま作品の世界に繋がっているような感覚です。
最年少は中学生。彼女のただそこにいる真っ直ぐさにグッときます。
ベテランダンディーチームの、生きてきた人生が下支えしている言葉の重さ、
作品の背景を読み解く造詣の深さに痺れます。
各地の俳優が集まっているので、いつかちゃんと共演したかったんです!という喜びも沢山。
目の肥えた演劇ラバーのお客様には、あの人とあの人が!?という組み合わせの
面白さもあるんじゃないかな。
どの役もしっかり人柄が書き込まれていて、本当に凄い作品です。
「WATARIDORIクリエイション・シリーズ」という新しい演劇発信の場を
作ってくれた荒尾総合文化センターの皆さんに感謝してますし、
このような取り組みが長く続きますように、そして私も叶うならばまた、
この荒尾の地に役者として飛来することが出来ますようにと、願わずにはいられません。
そんな未来の為にも、九州の演劇好きの皆さん、是非荒尾へ飛んできて。
ワタリドリの仲間になってください。待ってます。
本番当日には、作品の上演以外にもオーストラリアやスリランカの文化に
触れることの出来る仕掛けもご用意してますよ。
ご来場お待ちしております。
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