【第710回】「福岡ダンスエクスチェンジ」開催

こんにちは。初めまして。鈴木アイリです。

コンテンポラリーダンスの振付家、ダンサーです。


コンテンポラリーダンスというのは直訳すると「現代の踊り」です。

バレエなどの形が何百年も決まっているものがクラシックで、

新しいスタイル、自由なダンスがコンテンポラリーダンスです。


私を含む多くの日本人のコンテンポラリーダンサー達は過去にクラシックバレエを

トレーニングとしてならった経験がある方が多いかと思います。

そこからもっと自分らしい表現を求めて、自然とコンテンポラリーダンスの

ジャンルに落ち着いてきたというダンサー達が沢山います。


そんなわけで決まりのないコンテンポラリーダンスなので、

本当にさまざまなバックグランドのダンスから来ている振付家も多いのですが、

創作ダンスなのでコンセプトやテーマがその時々、とてもユニークなものが多く、

それが創作ダンス作品の見どころではないかな、と思っています。


動きとダンスを詩のように抽象的に表現した作品や、

喋ったりなど演劇的な要素も入っている作品、

観客を巻き込むスタイルの作品や

生演奏と一緒にやる自分の人生を語る作品などなど・・・、

コンテンポラリーダンスには本当にいろんなタイプの作品があります。


そんな沢山の種類を一挙に集め、次々に公演していくダンスフェスティバルを

今回は福岡市文化芸術振興財団主催で開催させていただくことになりました。

公演名は「福岡ダンスエクスチェンジ」と言います。今年は2回目の開催です。


昨年初めて開催した時に「ダンスエクスチェンジ」と名付けたのですが、

それはダンス作品を通して、観客も舞台スタッフも、出演者同士も、

そこに集うみんなが「考え」や「思い」やそれぞれの「表現」を身体、ダンス、

を通して互いにシェアさせることでそれぞれの人生がより豊かに、心の栄養に、

そして、アーティスト達にとっては今後の創作活動、表現活動の刺に繋がれば

という思いがありました。


そんなわけで、出来れば1年に1回開催していくことを願いつつ、

福岡ダンスエクスチェンジの第二回目の開催準備を今行っています。

来月、5月17日(金)18日(土)19日(日)の3日間昼から夜までワークショップも

入れると合計10作品をご覧いただけます。


今年はなんと!福岡、東京からの国内アーティストだけでなく、

フランス、アメリカ、インドネシア、韓国の4カ国からも

ダンサー達が来て作品を発表してくれる予定です!


今年は福岡アジア美術館の7階、アートカフェと8階のホールの2箇所にて公演予定です。

カフェスペースでの公演は無料です。ホールでの公演は小劇場的に照明が入った

ブラックボックスになりますので入場料1000円がかかります。

ちなみにこの入場料には今回の創作テーマでもあるアジア美術館で開催中の

「アジアンポップ 展」の入場チケットが付いています。

通常ダンス公演のチケットが1000円というのは珍しい上にチケット付きなんて

とてもお得です!


福岡でこんなに豪華なダンスフェスティバルをお得に見られるチャンスは

福岡ダンスエクスチェンジのみ!です。福岡市内の中心地でもある、

博多のアジア美術館にてこのようなイベントを開出来るのをとっても嬉しく思っています。


是非、多くの方々にお越しいただきたいと思います。

特にダンスの観劇に馴染みのない方々にも来ていただけたら嬉しいです。


時間など詳細はこちらからHPへ


【鈴木アイリ】

東京を拠点として、ダンス/振付の分野で活動しているアーティスト。
15歳でダンスを始める。19歳で渡米。カリフォルニア州ディアブロバレー大学卒業。
2003年から4年間ニューヨーク在住。ペリダンスセンター、
2008年、ドイツの主都ベルリンを拠点にフリーで活動。ソロ作品の振付けに加え、
様々なアーティストと共同制作を行い、作品を発表。
リモーンインスティチュートにてバレエとモダンダンスを中心に学ぶ。
2009年-2011年ペリンヌ・ヴァリのAssociation Sam-Hesterにてパリとスイスを拠点に
ダンサーとして活動。世界各国のフェスティバルにて公演。
2011年横浜ダンスコレクションEXファイナリスト。
2011年米リーボック社グローバルキャンペーン日本代表としてCM、広告などに出演。
2012年インドのダンスビエンナーレ、2014年香港のThe Still Point フェスティバルなど
様々な都市にてレジデンスを通して作品の創作、公演を行なっている。
また、ピラティスインストラクターとしても活動中。

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