【第592回】下沖悠人 (福岡学生演劇祭実行委員会)


知らないばかりの福岡で、懐かしさを感じています。

先日家に帰ると、妙な懐かしさを感じました。

手を洗っても懐かしい、上着を脱いでも懐かしい、これは妙だと思いながらカーテンを開けると、ベランダに蚊取り線香がありました。

そういえば昨日の夜、私は蚊取り線香を焚いたのでした。まだ梅雨も来ていませんが、蚊取り線香のにおいのするそこは夏でした。車庫で親戚と焼肉をして、花火をして、スイカ割りをしたあの夏がそこにはありました。

私の今年の夏は蚊取り線香に火をつけたときに始まりました。皆さんの今年の夏はどのように始まるのでしょうか。

福岡に来て2年目になります。

実行委員として関わる福岡学生演劇祭では、それを通してたくさんの仲間と出会いました。「演劇」という見えないもので繋がった仲間には、まるで昔からの知り合いのような安心感を覚えます。

知らないばかりの福岡を自らの手で思い出の地へ、そう思っています。

そんな福岡学生演劇祭が8/14.15にももちパレスで開催されます。今年は8団体の出場が決定しており、個性豊かな団体が集まりました。

今年はどのようなお祭りになるのか、今から楽しみです。


2021.5.13

0コメント

  • 1000 / 1000